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ルチルキャッツクォーツ:光の戯れが生む猫目石の神秘

ルチルキャッツクォーツ詳細解説

ルチルキャッツクォーツは水晶中に針状ルチル(金紅石)が平行配列し、キャッツアイ効果を発現する宝石です。モース硬度6-7、屈折率1.54-1.55の特性を持ち、ブラジル・ミナスジェライス州を主産地とします。2025年現在、採掘量減少に伴い高品質品の市場価格が年率18-25%上昇し、5ct以上のVVSIクラスは1ctあたり¥50,000-¥150,000で取引されています。

鉱物学的特性

化学組成と結晶構造

化学式SiO₂(石英)にTiO₂(金紅石)が針状インクルージョンとして含有。X線回折分析で三方晶系構造を確認し、ルチル繊維の直径は1-5μm、長さ0.1-3mmが最適配列とされます。紫外線短波下で青色蛍光を示し、分散度0.039は水晶基底材の0.013を大幅に上回ります。

物理的特性比較

特性 数値
モース硬度 6-7
比重 2.65-2.90
屈折率 1.544-1.553
分散度 0.039

光学的特性と形成機構

キャッツアイ効果の発生原理

ルチル繊維が水晶中で平行配列し、光が反射・干渉することで1本の光帯が形成。最適入射角は45-60度で、LED光下で最大輝度を発現します。この現象は「シャトヤンシー」とも呼ばれ、カボションカットにより効果が最大化されます。

色彩バリエーション

ルチル含有元素により色調変化:
- **ゴールド**:純粋TiO₂(最多)
- **レッド**:Fe³⁺混入(0.3-0.7wt%)
- **ブラック**:Mn含有(0.5-1.2wt%)
グリーン品種は実際にはアクチノライト含有が多く、真のルチル含有率0.1%未満に限られます。

品質評価基準

GIA鑑定パラメータ

透明度:VVS1以上が理想(インクルージョン率<0.5%)
キャッツアイ強度:光帯幅0.2-0.5mmが最適
配列均一性:繊維間隔20-50μmが高評価
色純度:ゴールド系ΔE<5、レッド系彩度>6がプレミアム

市場動向

主要産地別特性

産地 特徴 市場占有率 価格帯(円/ct)
ブラジル 高透明度・太繊維 55% 30,000-150,000
中国 小粒・多色混合 25% 8,000-50,000
マダガスカル 希少色(赤/黒) 15% 50,000-300,000

価格推移(2020-2025)

3ctVVSクラス:+220%
5ct以上:+300%
2024年サザビーズ競売で10.2ctブラジル産が¥320万落札

歴史的・文化的意義

名称の由来

ラテン語「rutilus(黄金輝く)」に因む。江戸期日本では「金線水晶」と呼ばれ、甲州金採掘地で護符として使用されました。

象徴的意味

「富の招来」「直感強化」「危機回避」を象徴。古代中国では「富貴石」、欧州では「予言者の石」と称されました。

鑑別と保全

天然石鑑別法

1. 偏光検査:非等方性
2. 分光分析:450nm吸収帯確認
3. 比重測定:2.65-2.90

メンテナンス

超音波洗浄厳禁(繊維破損リスク)
中性洗剤+軟毛ブラシ洗浄推奨
保管湿度50-60%維持が理想

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