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スフェーン:ダイヤモンドを凌ぐ輝きの希少な宝石

スフェーンについて

スフェーンは、チタンを含有する珪酸塩鉱物であり、そのダイヤモンド以上とも言われる強烈な輝きと多彩な色調が特徴の希少宝石です。黄緑色を基調とした爽やかな色合いと虹色に煌めく特性から、近年注目度が高まっています。2021年には日本の誕生石に63年ぶりの改訂で7月の誕生石として新たに追加され、その存在感をさらに増しています。

スフェーンは鉱物学的には「チタナイト」とも呼ばれ、宝石としての美しさだけでなく、パワーストーンとしても「成功」や「目標達成」を象徴する強いエネルギーを持つとされる魅力的な宝石です。

スフェーンの基本特性と鉱物学的データ

名前の由来と基本情報

スフェーンという名称は、ギリシャ語で「くさび」を意味する「スフェノス(sphenos)」に由来しています。これはスフェーンの結晶がくさび形(V字形にとがった形状)をしていることから名付けられました。鉱物学的にはチタンを含有することから「チタナイト」とも呼ばれ、一般的に鉱物として扱う場合は「チタナイト」、宝石として扱う場合は「スフェーン」と表記されることが多いです。

スフェーンの化学組成はCaTiSiO5(カルシウム・チタン・珪酸塩鉱物)で、単斜晶系に属します。モース硬度は5.0~5.5と中程度であり、比較的傷つきやすい特性があります。また、屈折率は1.84~2.11と非常に高く、これが特徴的な輝きを生み出す要因となっています。

カラーバリエーションと多色性

スフェーンの魅力のひとつは、その豊かなカラーバリエーションです。ハチミツのような黄色、深い森を思わせる緑、オレンジ、赤、茶色など多様な色調を示します。多くのスフェーンは緑や黄緑色をしており、特に黄緑色のものは「マスカットグリーン」や「ライムグリーン」と形容され、爽やかで明るい煌めきが特徴です。

スフェーンは顕著な多色性を持ち、見る角度によって色が変化する特性があります。さらに、一部のスフェーンではカラーチェンジ効果が見られ、光源の違いによって色が大きく変化するものもあります。例えば、太陽光ではグリーンに見え、白熱灯の下では赤く燃えるような色に変わるスフェーンも存在します。

スフェーンの最大の特徴:輝きと光学特性

ディスパーション(ファイア)

スフェーンの最も顕著な特徴は、光が当たると虹色の輝きを放つ「ディスパーション」または「ファイア」と呼ばれる光学特性です。これはスフェーンの高い屈折率と光の分散能力によるもので、光が当たると宝石内部で分光され、鮮やかな虹色の光として現れます。

驚くべきことに、このディスパーションの強さはダイヤモンドをも凌ぐと言われており、これがスフェーンが「ダイヤモンド以上に輝く宝石」と称される所以です。この特性により、スフェーンは光の強い環境で特に美しく輝き、宝石愛好家やコレクターに高く評価されています。

複屈折と特殊な光学効果

スフェーンはまた、複屈折という光学現象も示します。この特性により、宝石を通過する光が二本に分かれ、バックファセット(宝石の裏面のカット面)が二重に見える効果をもたらします。これにより、スフェーンは美しくやわらかな霞がかった外観を呈することがあります。

この複雑な光学効果を最大限に活かすためには適切な研磨が必要ですが、スフェーンは研磨が難しいことでも知られています。スフェーンを巧みに磨き上げる技術は、熟練した宝石職人の証とされるほどです。

スフェーンの歴史と誕生石としての地位

発見と命名の歴史

スフェーンが新種の鉱物として記録されたのは1787年のことです。発見者はジュネーブ共和国(現在のスイス)の科学ジャーナリストで自然哲学者であったマーク・オーガスト・ピクテでした。彼の研究によりスフェーンが鉱物学的に認識され、その後「チタナイト」としても知られるようになりました。

7月の誕生石としての認定

2021年、全国宝石卸商協同組合により日本の誕生石が63年ぶりに改訂され、スフェーンは新たに7月の誕生石として追加されました。これは大きな出来事であり、スフェーンの知名度を大きく高めることになりました。

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